2013年に人気絶頂の中で解散したファンモンこと、「ファンキーモンキーベイビーズ」が、2021年3月11日、「音楽の日」というテレビ番組の中で一夜限りの復活を果たすとセンセーショナルなニュースが話題になりました。
解散直前にリリースされたラストシングル曲「ありがとう」のmvには、意味深な歌詞のみならず、ファンモン自らオファーしたともいわれる、明石家さんまさんが教師役で出演されたことや、撮影地がどこかについてなども、話題を呼びました。
今回の記事では、ファンモンのラストシングル曲である「ありがとう」の歌詞の意味を深堀りし、明石家さんま出演のmv撮影地がどこかについても、解説させていただきます。
ファンモンありがとう歌詞の意味は?
【📺今夜19:00】#音楽の日
<20時台>#ファンモン 8年ぶり一夜限り復活❗田中将大投手と共演⚾「あとひとつ」「ありがとう」「ちっぽけな勇気」https://t.co/EmRsNvH0ab
⏰タイムテーブルhttps://t.co/KJ9u7DHbXh#FUNKYMONKEYBABYS #ファンキー加藤 #モン吉 #DJケミカル #マー君 @t_masahiro18 pic.twitter.com/K01vRetEXb
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) March 11, 2021
ファンモンのMVは、どの曲もストーリー性が高く、話題の俳優さんやスポーツ選手を起用したドラマ仕立ての内容に惹かれた人も多いのではないでしょうか。
歌詞も等身大で共感を呼ぶ内容が多く、私も多感な20代の時期から友人とカラオケで沢山ファンモンの歌を歌って、様々な困難を乗り越えてきた感覚があります。
それでは、そんなファンモンがラストシングルに思いを込めた歌詞の意味を深堀していこうと思います。
ラストシングルありがとうの歌詞について
ファンへのラストメッセージソングともなった「ありがとう」の歌詞は、僕と君という2人称で歌われています。
「本当の僕はもっと臆病で思ってたよりも弱くて、でも何かをしてあげたくて必死に叫んでいた歌声はどれだけ届いていましたか?」
このメッセージ、私には、ファンモンからBABYS(ファン)に向けたストレートなメッセージのように受け取れました。
強くはなくて、臆病で弱いところもあるけれど何かをしてあげたいと必死に叫んで駆け抜けてきた彼らの想いに胸が熱くなります。
「君と寄り添って、いくつも乗り越えた悲しみの夜を、僕は忘れない。
いつもそばにいて 支えあえた日々と温かな君の笑顔にありがとう。」
卒業式ソングでもありますが、東日本大震災の後の人々の悲しみの日々にも思いを馳せているようにも思えます。
震災後3か月ほどたった頃、「当たり前の毎日を送ることも、僕らに出来る大切なことだと思う」とファンモンのツイッターで発信されたことで、自粛ムードで楽しいことは何もしてはいけないような風潮があった中で、励まされた人も多かったことを思い出します。
「悔し涙を何度も流し、昨日より明日を必死に探し、そこにあった君とのつながり
僕を照らした希望の灯り、また続いてく夢物語 旅は始まったばかり。」
解散というタイミングのこのラストシングル曲の中で、旅は始まったばかりという表現をしたのは、どういう意味を込められたのだろう、と考えます。
「ありがとう」と同時期に「サヨナラじゃない」というシングル曲もリリースされていますが、ファンモンという1つの集合体は解散するけれど、3人それぞれの、そして1人1人のファンたちの旅はここから始まる、そんなメッセージのようにも思えます。
「いくつもの思い出が愛しくて立ち止まってしまいそうになる
それでも僕は歩いて行かなくちゃ、今よりももっと輝くため。」
共に過ごした時間が長ければ長いほど、思い出も深くなっていくもの。
ファンモンの3人にとって、ファンとともに歩んだ日々が愛おしいものである一方で、そこで立ち止まっていたら前に進めない、そんな思いもあったのでしょうか。
ケミカルさんの家業を継ぐという1つの節目で、解散という選択をした3人ですが、それぞれ茨の道ながらも歩み続けている。
時に批判を受けることがあっても、つまづいても、それぞれの足で歩いていく姿が、1人1人のファンを勇気づけてくれているような気がします。
「きっとこの涙も 笑顔に変わってゆく。
いつもそばにいて 支えあえた日々と温かな君の笑顔にありがとう」
このラストシングルのメッセージを、ファンモンと同じ世代を生きた1人のファンとして、時を超えて自分の中に刻んでいきたいと思っています。
卒業ソングとして人気の理由は?
WE ARE…
FUNKY MONKEY BABYS!!
これからもずっとずっと大好きです!
ありがとうファンモン!#あの日から7年 #ファンモン#一生BABYS pic.twitter.com/Dhyln4ipWp— がくし☆愛知B&C (@funky_gakushi) June 2, 2020
ファンモンのラストシングル「ありがとう」のmvの撮影地は、茨城県石岡市にある廃校になった木造校舎で、東京から日帰りできるアクセスの良さもあってか、よく撮影に使われるスポットのようです。
このMVが卒業式をモチーフにしていることと、あの明石家さんまさんが先生役で出演していることが、卒業式ソングとしても人気を集めている理由のようです。
地域でそば打ちやピザづくりのイベントに使われることもあるようで、地域コミュニティ活性化の拠点となっているのは、とても素敵なことですね。
MV(ミュージックビデオ)のストーリーの設定は、過疎が進んで廃校を迎える中学校の最後の卒業式で、明石家さんまの役どころは、卒業式当日、自らの教師生活も定年を迎え最後の生徒を見送る明石先生。
明石先生が長い教師生活で最も印象深く記憶に残っていた3人の生徒がいたことを回想していると、廃校前最後の卒業式の式辞の最中、その3人の生徒が明石先生の最後の教師姿を見届けに現れるというストーリー。
普段のお笑いのイメージとは違い、ベテラン教師の風格に満ちた名演技でラストシングルに華を添えた明石家さんまさん。
ファンモンのメンバー3人それぞれの感激もひとしおだったようで、改めて、その存在の大きさを感じずにはいられませんね。
まとめ
もうやばい、涙、涙
ファンモンさん、あとひとつ
仙台で歌ってくれてありがとう pic.twitter.com/jlvxpVALtS— Emiko (@Innerc_V1230) March 11, 2021
ここまで、ファンモンのラストシングル曲「ありがとう」の歌詞の意味を私なりに深堀りし、明石家さんま出演のmvの撮影地がどこかについて、解説させていただきました。
2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年となる2021年3月11日夜に放送される、テレビ番組「音楽の日」で一夜限りの復活を果たすファンモンの現在の姿が、今から楽しみですね。
解散前ラストシングル「ありがとう」の歌詞の意味に込められた、ファンモンからファンへの想い、ファンからファンモンへの「ありがとう」も同時に伝わるといいなあと思います。
明石家さんま出演のMVで話題になった撮影地にゆかりのある皆さんも、きっと応援してくださっているのはないでしょうか。
3人それぞれ新しい道で、これからもずっと輝いていけますようにと願っています。